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   JAZZ-O 奥義〜JAZZ王への道〜




「怒濤のコントラクション」


コントラクションの意味って、ずばり、収縮。

簡単にいうと、まる〜く、小さくなるイメージのことなんですが、、、



「いきなり、何の説明だよ?!」


ってね。



では、まず、お便りを紹介、、、


「こんばんは、楽しくホームページ読ませていただいてます。
 私は、ジャズとバレエをやっているのですが、腰が、「そり腰」な事に日々悩んでいます。

 鏡で見る度に自分のお尻が出ている事が嫌でたまりません。
 先生からは、腹筋がないから、お腹が落ちてお尻が出てきてしまうんだ!!
 と言われています。

 いつもいつも、お腹を引き上げてなるべくお尻を引っ込めるように
 気を付けてはいるのですが、踊っているとすぐにお腹の力が抜けてしまい、
 お尻が出てきてしまいます。
 
 どうしたら、腰がまっすぐになって、お尻が出なくなるのでしょうか??教えてください。

 ちなみに、床から手を使わずに起き上がる事ができない位、腹筋がありません。
 お臍から下の腹筋を意識してするように言われるのですが、なかなか意識できません。

 これも関係しているのでしょうか???」(Mさん)


そり腰、、、通称『プリケツ』。

あまり、言われたくないですよね、プリプリ。


腹筋がないこと、、、確かに、あまり良いことではないですね。
ただし、ただやみくもに、ガシガシと腹筋をしても、効果は小さいです。


同じように、プリケツで悩まれている方が多いようで、たくさんメールを頂くのですが、、、

「腹筋が足りないからだ!」

と思って、腹筋をひたすら鍛えても、プリケツは、なかなか直らないんです。


それは、なぜか?

プリケツや、そり腰の最大の原因は、体の軸が弱いことなんです。


ある一カ所の特定の筋肉、例えば、腹筋が弱いからそうなるのではありません。
全体的な、、、大きな体の軸、、、体幹が弱いと、体のラインがずれてくるのです。

体の軸の強さは、局所的な筋トレでは、なかなか身に付きません。
体全体の筋肉全てを、同時に連動させて、バランスよく強化して行かなくてはなりません。


では、体の軸を鍛えるのには、どうしたらいいんだろう?



って、ダンスに必要な筋肉は、踊りの動きの中で身につけていくのがベストですよね?



そんなMさんのために、今日は、とっておきの奥義をお教えしましょう!



それが、、、


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  JAZZ-O的、怒濤のコントラクション「懐を作って、体を強く、踊りを大きく」
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です。





▼まず、懐(ふところ)とは?


コントラクションをすることは、「懐を作る」とも言われます。


「ふところ?」


わかりやすい例は、、、こんな感じ。


『懐が深い』

例えば、相撲で、身長が高く、両腕の長い力士に見られる能力で、
四つに組んだとき、両腕と胸とで作る空間が広く、相手になかなかまわしを与えないこと。

(大辞林より)




「相撲かよ!!」




って、ダンスでも、これって意外と当てはまります。

懐が深いということは、自分の体のラインを上手く使う、、、(心得五参照)
そして、自分の空間を大きくもてる、、、(心得七

つまり、大きく踊れることを意味します。


そう、、、つまり、、、

コントラクション(収縮)とは、この懐をどれだけ上手く使えるかということにもなります。



「はてさて、いまいちわからないなぁ。」

↑もーちょっと、読んでみてくださいな(汗)




私がココでご紹介するコントラクションは、どちらかというと体幹というか、体の軸、、、
つまり、人間の胴体における体の軸を、ウォーミングアップさせるバージョンです。

そして、これは同時に、体幹のトレーニングにも大きくつながってきます。



そう、体の軸(体幹)が弱いと、踊りにキレが出てきませんし、姿勢も落ち着かないんですね。

そのひとつが、プリケツでしたよね。





▼JAZZ-O的コントラクションのススメ


コントラクション、、、意味は収縮なんですが、、、実は、大事なことがあるんです!!


『コントラクションは、コントラクションでも、コントラクションではない!!』


・・・のです。



もう一度いいます!!


『コントラクションは、コントラクションでも、コントラクションではない!!』

 ↑2回も言わなくても(笑)。



日本語で言いますよ!


『収縮は、収縮でも、収縮ではない!!』

 ↑日本語で言わなくても(笑)




コントラクション(収縮)というと、どうしても体を小さく、縮まらせてしまうイメージがあります。
ですが、JAZZ-O的、、、もっと究極の、、、怒濤のコントラクションは、逆です。


収縮ではなく、、、ある意味、、、『膨張』なんです。



「へぇ?」



そう、、、ある意味、『膨張』なんです!

↑何回も言うなって(笑)。



収縮というと、体の筋肉や細胞の一つ一つの隙間が小さくなるという気がしますが、
ダンスのコントラクションは、実は逆なんです。


体の筋肉や細胞の一つ一つの隙間を大きくするんです。
つまり、隙間を大きくすることで、懐を大きくするんです。

そう、引っ張ることで、懐を大きくするために、、、コントラクションするんです。


普通の収縮する『コントラクション』というのは、筋肉を収縮させているだけです。
それでは、筋肉しか使っていません。

ダンスのコントラクションは、強いて言えば、筋肉を引っ張って使うのです。
そうすると、筋肉や、体の筋を伸ばすことができて、体を大きく使えるようになるのです。


この感覚が難しいんですよね、、、


って、わかりました?





▼わかんないよ!!何かに例えてよ!!


(汗)(汗)(汗)


えーーっと、、、簡単な例として、、、


普通のコントラクションをダンゴ虫だと思ってください。

そう、収縮すると、丸まって小さくなる。


それが、ある意味、普通のコントラクション・・・体は小さくなってしまいますよね。

って、ダンゴ虫くんには、懐がまったくないですね(笑)。

大きな踊りは、彼には期待できません。





一方、ダンスで必要なコントラクションは、、、えっとぉー、、、



そう、、、例えば、、、サランラップ!


サランラップを一枚切って、それを上と下をしっかり何かに固定します。

そして、その真ん中を、ぐーっと押してみましょう。



どうなりました?



そう、、、



「むにぃ〜〜」って、伸びますよね。




「むにぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」っと。




よくテレビでありますよね。

サランラップをしたところに、顔を当てて、破るゲーム。


アレアレ!!



それが、ダンスのコントラクション。



「ぷっ・・・」



あっ、今、笑ったなぁ!!(って、半分、笑わせたんですけど)



でも、そんな感じなんですよ。

体を内部から、ぐーーっと外へ押し出すというか、引っ張り出すというか、、、
膨張するというか、、、、それがダンスに必要なコントラクション。




「ふぅ、、、」、、、わかりました?



つまり、内部から膨張させて、懐を作って、コントラクションすることにより、
普段の真っ直ぐの姿勢よりも、さらに、体を大きく使うことになるんです。

意味わかりました?


自分の体をサランラップに見立ててくださいね。

最初のラップ状態より、上と下を固定されて、「むにぃー」っとされた方が、
より体が長くなってると思いません?

いいですか、大事なポイント!!


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   「むにぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」っと
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▼JAZZ-O奥義「怒濤のコントラクション」


では、実践編です。


・・・の前に、七つの心得(その四)でやりましたよね、、、


そう、、、「まっすぐな姿勢をつくる、かんたん練習方法!!」。


アレを応用すると、すっとコントラクションができます。


では、早速チャレンジ!!



@グーッと、背伸びする

 普通に立った状態からはじめます。
 そこから、グーッと背伸びします。 
 疲れたときや、朝起きたときに両手を組んで上に伸ばすポーズ。
 ただし、まっすぐ上。

 両手を組んだ方が、まっすぐ上に力を持って行きやすいですね。

 何か、糸で引っ張られているかのように、まっすぐ上に伸ばす。
 ポイントは、手も肩も首も腰も胸も、、、体全部、上に引っ張られている意識を持つこと。
 もちろん、かかと上げて、ルルベアップ。

 どんどんどんどん、上に引っ張ります。
 手も肩も首も腰も胸も、体全部を上に引っ張る、ぐんぐんひっぱる。
 もうこれ以上伸びないというところまで伸ばす。

 このときに、呼吸も合わせる。

 どんどんどんどん、上に行くに従って、どんどんどんどん息を吸って、
 体の中に力を充電させていくイメージ。


 そしたら、、、



A手をサイドに下ろす

 ただし、自分よりも、ややうしろ側に下ろしていく。
 ルルベも下ろしていきましょう、徐々に。

 ポイントは、伸ばした上から大きな半円を描くように手を遠くへ引っ張りながら、
 ちょうど体の真横へ持ってくること。

 と同時に、胸を柔らかく使って、胸を前に突き出す感じ、、、
 胸の中心を感じて、そこから柔らかく胸を張っていきましょう。


 そして、斜めうしろから誰かに手を引っ張られているかのように、
 さらに、さらに、、、手を大きく、一杯一杯、引っ張っていく。

 、、、で、限界まできたら、、、



B大きく呼吸を吐くと同時に、コントラクションする

 その際、両手を自分の近くではなく、遠くで合わせるように動かす。

 まるで、大きな樽や、ドラム缶をダッコするような感じです。
 その際、肘や肩も、できるだけ自分より遠くへ引っ張るような感じ、、、

 いわゆる、「懐(ふところ)を大きく」ってヤツですね。


 そこで、ポイント!

 息を吐いて、懐を作る際に、体が縮まりすぎないようにすることです。

 そのためには、、、


 頭の高さを変えずに懐を作る!!


 頭が下がったコントラクションだと、体が縮まって小さくなり、懐が大きくできません。
 だから、頭の高さはそのままで、体を内部から膨張させて、うしろへ引っ張る。

 例えていうなら、ボディに、パンチを食らったような感じですな。
 しかも、頭の高さをなるべく変えずに、、、


 そうです!!


 サランラップのように、「むにぃ」っとね。


 反対に、両腕は、大きく円を描いて、大きな大きなドラム缶をダッコするように、
 大きく大きく遠くで手を合わせる。



 もう一度いいますよ!大事なポイントは、、、


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   「むにぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」っと
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 それで、怒濤のコントラクションが完成です!





って、とっても辛くないですか?


そう、体のアチコチが、ぐーーっと遠くへ引っ張られる感じ。

でも、大きな懐ができましたよね?


しかも、腹筋から、背筋、腕から、足から、首から、、、すべての筋肉が引っ張られながら、
そして大きな力を使っていたと思いませんか?

一部分に集中するのではなく、体全体を使った動き、、、これはとても大変です。


ですから、たった一回でも、真剣にやれば、とってもしんどいのです。
しかもストレッチ効果もありますし、、、とっても抜群の運動です。

私のレッスンでは、一番はじめに、これからスタートします。

、、、で、いつも、私が一番多く汗をかいてしまいます(笑)。



でも、、、これが大事なんです、これが連動させた動きなんです。

こういった動きをうまく、スムーズに出来るように、さらに大きく大きく出来れば、
体の軸が強くなるんです。

このような動きの中で、トレーニングを行っていると、しなやかな筋肉が身に付いてくるのです。


だから、コントラクションなんです!


体の軸、体幹が強くなれば、姿勢が良くなります。
プリケツでも、そり腰でも、なくなります、、、マジで。



今日は、長かったので、もう一度、最初から読んで試されてみることをオススメします!


いかがだったでしょう、、、今回のJAZZ-O的、JAZZ-O奥義、、、怒濤のコントラクション。


怒濤のコントラクション「懐を作って、体を強く、踊りを大きく」




「いつになったら、ネーミングのセンスが良くなるんだ!!」のJAZZ-Oでした。






「怒濤のコントラクションしてますか?!」







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