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TOP Page七つの心得 > 「四 重心〜自分の体の重心を知ること〜」

   JAZZ Danceが上達する七つの心得とは?




「四 重心〜自分の体の重心を知ること〜」


                        心★ 技★★ 体★★★


こんなことありませんか? ・・・私も昔そうでした。


▼よくある振付にて

『「ファイブ・シックス・セブン・・・エイエン・ワン!!」でポーズで終わり!!』

ジャズダンスの振付では結構多いですよね、そういうの。


でも、できないんです!!

「・・・エイエン・ワン!!」でポーズで終わり、、、のはずが、なぜかグラッとなってしまい、、、

「・・・エイエン・ワン、、、エン・ツー」で、さらにひとりでポーズ(笑)。
(足下がぐらついたのを、ふんばるとそうなりますよね(汗))


・・・今でも、ビデオには、私の『しまったぁ、やってもぉたぁ』顔が鮮明に残っております。




▼重心のずれ

「踊ると、フラフラする」
「うーん、いまいち、力の入れどころがわからない」
「決めのポーズの時、パッと、止まれない」

「ってゆうか、ピルエット、ダブル回れないんです!!!」


・・・これって、重心がずれてるケースがほとんどです。


重心がずれていると、どうなるか。

 ・姿勢が悪くなる
 ・ふんばりがきかない
 ・ポーズでうまく決めがとれない
 ・ターンができかない
 ・ジャンプができない、、、などなど

そして、上のようなことになるため、また重心がさらにずれることになります。
そしてそして、また姿勢が悪くなり、、、

、、、と、まさに、『重心ずれ悪循環スパイラル』に永遠にのってしまいます。



ターンの場合、重心がずれているということは、まさに致命傷になります。
ピルエットのダブルはおろか、シングルさえも、うまくまわれないことになります。

しかも、重心がずれていると、ふんばりもきかず、軸足にのることもできないため、
ターンだけでなく、ジャンプにも大きく影響してきます。

さらに、そういったテクニック面だけでなく、ポーズを取る際に、パチッととまれません。


わたしも、そんな重心ぐらぐら君な毎日、、、

「まぁ、いいや、いつかうまくなるだろ!」


・・・いいえ、うまくなりませんでした(笑)。


そこで、ある方法を試してみたんです。

それから、少しずつですが、自分の重心がとれるようになってきました。
重心がうまくとれるようになると、踊りが変わってきたんです。

踊りが変わると、また重心の位置がとりやすくなり、姿勢も良く、、、ポーズも良くなりました。
(ポーズが良くなると、「エイエン・ワン」で止まれるようになりました(笑)。)

まさに、『重心ずれない好循環スパイラル!!』
(・・・ネーミング長い&センスなし(笑))


当時の私は、“ものすごい猫背”でした。
踊るときは、背中がまがって、首が前に出て、、、まさに猫さん状態。

にやぁおぉ〜、、、


その時は、ストリートダンスやってたから、しょうがないかなぁなんて誤解してました。


ちなみに、ここで一つ、大事なこと。

「うまいストリートダンサーは猫背で踊っていない。」

正直、猫背のストリートダンサーはいるかもしれません。

でも、『猫背で踊っていない』のです。

   ↑ これ大事なことです


本当の猫背だと、できないんです、、、ダウンとかアップのリズムって。

一見、姿勢が悪いように見えますが、猫背じゃないです。
体をとても柔らかく使ってるんです。

しっかり、自分の重心や姿勢をわかっているのです。

ヒップホップとは、、、ってなると話がそれすぎるので、ここまでにしましょう。
(コラム『ヒップホッパーとジャザー(仮)』にて掲載予定)



▼猫背から人背へ(笑)

さて、戻ります、、、

つまり「猫背で踊ってはいけない」のです。

猫背になると、特にJAZZは、姿勢も悪くなり、重心がずれることになります。
さらに、猫背では体の手足を大きく伸ばしたりするのも難しくなります。
背中が曲がっていると、どうしても、体も小さく見えるし、舞台では空間をうまく使えません。

さらに、ターンやジャンプでも、ボディコントロールが非常にできにくい状態です。


そうならないように、その頃から、やっている方法です
ずばり、「まっすぐな姿勢をつくる方法」です。(ネーミングセンスなし(笑))

簡単!早い!効果的!
(「超」を多用するのは、バカっぽいかな?(笑))


▼まっすぐな姿勢をつくる、かんたん練習方法!!

@グーッと、背伸びする

 普通に立った状態からはじめます。
 そこから、グーッと背伸びします。
 
 疲れたときや、朝起きたときに両手を組んで上に伸ばすポーズ。
 ただし、まっすぐ上。
 何か、糸で引っ張られているかのように、まっすぐ上に伸ばす。

 ポイントは、手も肩も首も腰も胸も、、、体全部、上に引っ張られている意識を持つこと。
 もちろん、かかと上げて、ルルベアップ。
 
 どんどんどんどん、上に引っ張ります。

 手も肩も首も腰も胸も、体全部を上に引っ張る、ぐんぐんひっぱる。
 もうこれ以上伸びないというところまで伸ばす。

 そしたら、、、


A手と肩だけ、スッと下におろす。

 上に伸びきった状態から、腕(手)と肩だけスッと下におろす。
 他は、上に引っ張った意識のまま。


どうです?

背筋も伸びて、すごい姿勢がいい人みたいでしょ?
しかも、自分の体がとてもまっすぐになっているのがわかると思います。

しかも、簡単(笑)。


本当にまっすぐな姿勢を作ろうと思うと、足先から、体から、肘から、膝から、、、
とてもたくさんの箇所を意識して、まっすぐな状態を細かく作っていきます。

ですが、これだと、はじめのうちは、どこを意識していいか、逆にわかりにくくなります。


この方法だと、手で引っ張ることにより、より自然な形で体をまっすぐにすることができます。
体が自然にまっすぐになると、ちょうど自分の体の真中に、重心が存在します。

体がまっすぐになると、この重心をより意識しやすくなります。
すると、体も安定し、ターンで重要になってくる軸もとることができます。

この上に引っ張られている感覚、、、
よくダンスでいわれる「引き上げる感覚」と非常に関係します。


★注意点

この方法のポイントは、なれてくると、体をまっすぐにしようと余計な力が入り、
背中を反らしたり、胸を張ったりしてしまいます。

そうなると、上には引っ張られているけれど、横から見ると、まっすぐな状態にはなりません。
大事なことは、まっすぐ上に引っ張った結果、体がまっすぐになること。


さてさて、、、しょうもない話(笑)

算数のお話です。

「点と点を結ぶ最短の線は、なーんだ?」

答えは、、、



「直線」、、、です、、、ですよね?


そうです、腕も足もそうですが、まっすぐにのばすと、肘や膝は曲がりません。
体も同じです。

「なーんだ、そんなことわかってるよ。」

それはごもっともです、、、(笑)


でも、これをダンスの姿勢に当てはめようと思うと、結構むずかしいんですよ、実は。

まっすぐをつくろうとするために、胸を出したり引っ込めたり、おなかをしめたり戻したり、
首の位置を変えたり、おしりの力をいれたり緩めたり、、、

もちろん、それも大事なことです。

でも、体をまっすぐにするためには、まず上に引き上げる力が大事なのです。

「引き上げなくして、ボディコントロールなし」

「ボディコントロールなくして、重心なし」


大切なことは、、、

「まっすぐ引き上げると、体がまっすぐになる、姿勢が良くなる」のです。

「体をまっすぐにして、姿勢を良くすると、引き上げができる」のではありません。


そうです、重心は引き上げと密接にかかわっています。
体の引き上げができると、重心がとってもわかりやすくなります。

『体を引き上げて、重心を知る。』


まずは、そこからです。

重心を知るだけでよいのです。
踊っているとき、自分の重心がどこにあるかわかれば、それでいいのです。

重心がどこにあるかわかれば、踊っているうちに、ボディコントロールをする力は
自然とついてきます、本当です。






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